●ちいさな夢

 春を待ちわびる小さな虫は
 今 土の中で眠ってる

 小さな寝息の調べ
あなたの耳にも届くかな

あくび ひとつ分
春が近づくような気がしてる

小さな虫が見る
大きな草原の夢を あなたにも見せたいな


●坂道

あなたはきっと今
 坂の途中で 思案しているんでしょう

 昇るべきか
 下るべきか

 たったひとつ気がついて

 坂の角度は あなたの気持ちの角度
 困難に思うだけ 坂はきつくなっていく

 涼しげな風が吹いたら
 歩き出して
 
 坂は上り道にも下りにもなる
 だって あなた次第なのだから・・・


●いつ・・・

熱が冷めて 溜め息に変わるのは

憧れが募り過ぎて 痛みに変わるのは

いつから・・・

いつから こんなに心が重いんだろう

いつから・・・

いつまで・・・?





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