★5月18日に市立病院へ初診でかかりました。そこを選んだのは
1.うちからバスへ乗っても行ける
2.過去に他の科へかかった事がある
3.とにかく一番近くて、一番大きいから
そして、経過観察を選び、半年に一度、これからお婆さんになるまで通うのか・・・トホホ(T^T)・・・と
思っていました。5月の頃は、急におなかの流れが悪くなり、おなかがパンパンに張ってしまい、椅子に
座っていられない事がありました。経過観察は、特に施す治療がありません。クスリもないのです。
とりあえず、バランスの悪くなった体を立て直すべく、漢方薬を飲んでみることにしました。
漢方薬を扱う薬局で、症状を話したところ、血の流れを良くするのであれば肝臓に効くものがよいでしょうと
西洋アザミ、高麗人参、ウコンのエキスの混合された漢方薬を教えられ、購入しました。
これは少し高かったけど、とてもよく効き、おなかの張りも消えました。体調も軽くなり、動けるようになりました。
でも、おへその左横のつねられるような痛みは消えませんでした。
★7月末
町内で不幸があり、お葬式の手伝いへでました。規模的にも大きいお葬式でしたが、前にもあったので
前と同じように手伝いをしました。ですが、家へ帰ると、疲れからからか、夕飯をもどしてしまい、倒れ込む
ように寝てしまった私でした。こんな事はなかったのにな・・・と不安になりました。その頃です。ヘモグロビンの
値が、10.8へ下がったのは。思えば、生理の日数が長くなり始め、終わったあとも鈍痛がしばらく続く
ようになっていました。良性の腫瘍とはいえ、筋腫ってヤツは、意外とやっかいな意地悪さんです。
★8月23日
初診から3ヶ月後の検診です。医師にヘモグロビンの値が10.8へ下がった事を話しました。すると
『 あ これは・・・ うーん。はやく取った方がいいかもしれないな。 』
医師は独り言を言いました。ビックリしたのは私です。カルテを見ずに私を見てそう言うかなとドキドキしました。
『 でも、経過観察でいいんでしたね。では、次は半年後ですから2月の予約をしましょう 』
『 先生、2月に手術をしたくなったら、どうしたらよいでしょう? 』
『 手術ですか? するなら、2月まで待たない方がいいでしょう。 』
『 手術は核摘出(筋腫だけをとる)ですか? 』
『 それは不可能です。大きく影の写る筋腫の他に小さな筋腫の芽が葡萄の房のようにビッシリあります。
それらひとつひとつを取ると子宮が穴だらけになってしまいます。だから、全摘(子宮を単純に丸ごと
摘出する=取り除く)になります。 』
『 (声が漏れるだけ、でない) ・・・ぁ・・・・! 』
『 手術をするなら、早いほうがいいでしょう 』
『 早い? 』
『 10月末から11月の頃です。でも、急に言っても決心がつかないでしょうから3週間の時間を置きましょう。
充分に考え、ご家族とも話し合い決めて下さい。では、9月にまた来て下さい 』
帰り道、頭の中が、パニックというより、真っ白でぼんやりだった
★3週間
夏は電力省エネ月間なので、土日出勤、平日休みだった。そこで、市内でもうひとつ大きな病院である
S病院へ行く。ここは、筋腫のHPの中でも色んな人に励ましを与えているhさんがかかった病院です。
S病院の医師は、診察をしてこうおっしゃいました。
『 あなたのは まだ、ひとつひとつが小さく、子宮の内部の筋腫も産道を邪魔する大きさではないから
経過観察でも充分によいでしょう。大丈夫ですよ。 』
とのことだった。絵を描いて丁寧に説明してくれた。市立病院の医師が言った
<筋腫の他に小さな筋腫の芽が葡萄の房のようにあります>については、もともと筋腫は多発性なので
そのことを言っているのでしょう。よく、わかりません、とのことだった。
どうしよう?????
自分はどうしよう??? どちらを信じる????? どうしたい?????
沢山の筋腫体験の方々のHPを見て回った。そこで得た事は
・大きくなると、反対にホルモン治療で有る程度小さくしなくてはならないらしい。
そしてホルモン治療は副作用がとても辛いらしい
・大きさに関係なく、子宮内部の筋腫の場合は大量出血へ進みやすいらしく、2cmほどがひとつでも
手術を受ける人もいる。
・閉経まで、まだまだ遠い。大きくなる可能性は充分ある。長く持ち続けると筋腫の中へ栄養が行き届かなく
なり、中心が腐って肉腫=癌に変わることも 万が一あるという
そして、半年に一度の経過観察では、貧血状態になっても手当が遅れる。身体に負担がくる。
自分をすり減らして、悩みと不安を抱えてグズグズ生きるより、スッキリして前向きに生きよう
・・・・それが 答えだった。市立病院の医師の選択に従うことに決心した。
●その頃、うなされるほど悩んで胃をコワしたり、優しく親切で明るかったお隣のご主人が不慮の事故で突然
亡くなったり、ニューヨークのテロ勃発でなど、激震な毎日の私を癒してくれたのは
♪岡崎律子さんの歌う 『 For フルーツバスケット 』
§生まれ変わることは出来ないよ だけど 変わって行けるから・・・・
♪木村 弓さんの歌う 『 いつも何度でも 』
§悲しみの数を数えるより 同じくちびるでそっと歌おう・・・・
でした。 決心87%という感じで診療の日を迎え、手術を受けることにしたのでした。でも、仕事が有るので
12月末が希望であること、それが出来なければ、諦めると伝えました。すると、予定をみて、市立病院の
医師は、予定が開いています。その方針で決定ということにしましょう、とのことだった。
会社へは不景気まっただ中の今、準社員がたとえ、病気療養でも長期に休む場合、退職勧告を出すことが
有りますかと聞いてみた。それは、ない、とのことだった。元気になって2倍働いて下さいと笑われた。
でも、子宮全摘は女性としての、人生を変える一大決心だと思う。要らない臓器はないと言うし。
だけど、決めたんだ。本当に元気になろう。子供は産めなかったけど、私は人として生まれたのだから
それに囚われず、思い切りやりたいこと、出来るうちにしておこう、何でも見ておこう。
頑張る気持ちが ちょっと 出てきた。