ターン
2000年 日本映画 監督: 平山秀幸 原作:
北村薫 主演 牧瀬里穂
・簡単におはなしのこと
まだかけだしの銅板画家、真希は、母とふたり暮らしで、平凡で穏やかに暮らしていた。ある日子供たちの
為の版画教室へ向かう途中、交通事故に合う。その衝突の瞬間、彼女は異次元空間へ飛ばされてしまう。
そこは、衝突の時刻午後2時15分から24時間、同じ毎日を永遠に繰り返す、たったひとりぼっちの世界
だった。そんな変わらない毎日の中で、突然1本の電話がかかってくる。その電話から、少しづつ変化が
現れ始める。果たして、彼女は、元の世界へ帰れるのか・・・
・感想/ たったひとりしか存在しない世界。でも家も町も何もかも無機物な物は、全て同じ。その不思議な
異空間に閉じこめられた主人公を、牧瀬里穂さんは、好演していました。彼女が最初はパニックに陥りながらも
ロビンソンクルーソーと自分を比べ、前向きにあゆみだそうとするシーンが好きです。それと『 たとえおなじ24
時間でも 今度は何をしようと考えると 明日が出来るのね 』というセリフも気に入りました。
奇跡の電話から、謎が少しづつ溶け始め、物語が急展開していく後半も、おもしろかったです。
ひさしぶりに おもしろい邦画を見たナァと満足できた作品でした(≧∇≦)!
時をかける少女
NHK少年ドラマシリーズ島田淳子主演『タイム・トラベラー』(1972年)
から始まり何回も何回も
映画で TVでリメイクされ続ける名作です。筒井康隆原作
・簡単におはなしのこと
リメイクされるたび、少しづつ設定に変化がありますが、大筋は、誰もいないはずの理科実験室へやって
来た和子は、物音を聞きます。そして不思議な甘い香りのなかで気を失い倒れます。その後彼女は
タイムトラベルという力を身につけ、色んな事件に遭遇するのでした。
・感想/ 私の『 時かけ 』!は やはり 1983年の原田知世主演版です。うたもユーミンが出てきます。
この物語の中でも、ターンとは全然違う意味、状況で同じ日をタイムループすることがあります。
同じ日を、繰り返す。それは、誰でも一度は、あの日のあの時間へ戻ってやり直したいと思う瞬間があって
永遠の実現し得ないロマンなのかもしれません。でも、後ろ向きにやり直すことばかり考えないで
自分で明日を作り出す、希望は自分の胸の中に必ずあると時々、映画が教えてくれる気がします。
時かけも時代によって、色々変わり見比べてみるのもおもしろいでしょう。