●2002.2

を見たんです。家の2階で寝ていて、フッと目覚め、階下
へ降りる私。すると1階の壁にも床にも血痕がびっしり。
それらはほとんど乾いていて、だいぶ時間が経った様子。
そして私は、こんなことがあったのに、ナゼ、私は起きなかっ
たのかと、考え込んでいるんです。普通ならこれは夢なのに
これは現実だ、どうして気づかなかったのだろう。一体
何があったのだろうと、考え込んでいるんです。
 目覚めてからその夢について考えてみました。それはきっと
手術の記憶ではないかと、思うようになりました。
 呼ばれてハッと目覚めると3時間ほどが経過していて、おな
かには傷跡、写真だけでこれを摘出しましたと説明される。
今までいつもどこか痛かったが今は、スッキリしてすべて悪い
所は取り去ったと感覚でわかる。だけど、眠っていた間の出来事で
本当に無いのかと、時々オナカを触ることがあるのです。
もちろん充分に考え決断したことで悔いはないつもりですが。

 卵巣が元気に動き出して、血のない生理(軽い腰の痛みなど)も
体験しました。
貧血は改善され、明るく暮らし出せたけど
やはり意識の下のとても深い所で思い出すことがあるのでしょうか。


●その夢のあとに書いた散文です


<深海より>

光の届かない海底の
砂の下に眠る
無縁仏の亡骸は
どんな夢を見るのか

甘い菓子を頬張った子供時代
初めて 人恋染めた日の淡いときめき
最後に見つめた夕陽の赤の深み

幽霊が歌っているような
潮騒のざわめき
それとも骸骨の笑い声か

光も音もない海底から
泡が海面へプクプクと浮き上がる
はじけた時 聞こえる
寝言みたいな波のうた

呼んでいる

懐かしそうに・・・


●摘出され直接サヨナラと生まれてから今日まで頑張ってくれてありがとうと言えなかった
 私の子宮へ手紙を書いたつもりで作った散文です。


<あの子>

きっと あの子は天国と地上の間
妖精や魔物が住む空間か
こことは違う構成の次元の中で
小さい女の子の姿で生きている気がする

眉間にしわ寄せて 猫背な姿勢で
絵を描いたり 詩を書いたりして
暮らしているんだと思う

命の謎を教えてくれないまま
あの子は私の悲しみを全部抱きしめて
旅立って行った

見送ることもサヨナラも言えなかった
それを許して欲しい

今まで有り難う、そう、言えなかった
それが心残り

『 そんなこと気にしないわ。
  ただ・・・
  約束を守ってね 』

あの子が囁いた気がした

約束を守るよ 出来る限り頑張るよ

私らしく 生きるよ


●私の夢の書き込みにGeeさんがレスをくれました。Geeさんも、子宮腺筋症で全摘後、喪失感を
  感じられたそうです。そして、私の夢については、血が流れる夢は、後戻り出来なくなった状態を
  認識したという意味があるのだそうです。頑張らなくては!という気持ちが、こんな夢を見させた
  のかもしれません。


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