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初めて見た流れ星は とても切ないものに感じた
ひとつの星が幾つにも砕けて散り散りになって墜ちていく
その身に火が走り 流れ星な変わる
幾筋にも流れる涙のようで
とても切なくて あまりに儚くて
もの悲しい最後の一瞬だからこそ 美しいのだろう
捧げる祈りの言葉などなく
ただ見守ることが唯一のやさしさ
もしも燃え尽きず
この星の土になれたなら
お前の星の記憶を宿した
花を咲かせて見せておくれ
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真夜中過ぎ もう朝も近い
太陽が寝息をたてている
ほんのすこしの時間
流れ星は旅に出る
あてのない旅に
星が生まれ 星がいのち尽きる
その営みは 宇宙では沢山あるはず
だけど 誰も知らない
どこかで誰かが 望遠鏡で見ているだろうか
生まれたばかりの心許ない輝きや
燃え尽きていく時の赤黒い炎の光りを
真空の宙(そら)に
音楽を流したい
とてもやさしい調べの
子守歌を
数多の星達へ
時にはレクイエムとして
時にはラブソングとして
その歌を聞かせたい
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流星群が通る頃
あなたは何をしているでしょう
眠ってしまったかしら
それとも同じように星を探しているかしら
鼻の頭を赤くして
白い息をはきながら
流れる星に何を感じるでしょう
オリオンが流れていく星達に
サヨナラを瞬きで伝えている
うるんだ瞳でサヨナラを
伝えるように
また ひとつ流れた
あの星はどこへ消えたの
あなたの胸の中に
愛の星をひとつ届けたい