アメリ
2001年 フランス映画 ジャン=ピエール・ジュネ監督作品 メインキャスト/アメリ・プーランbyオドレイ・トトゥ
・簡単におはなしのこと
ヒロイン アメリはモンマルトルのカフェで働く普通の女性。でも、子供の頃、お医者さんであるお父さんに
診察してもらったとき、あんまりにも緊張してドキドキしたため、お父さんがこの子は重い病気があると
勘違いし、以後、とてもキビシイお母さんに教育され、家の中で自分の空想の中で育った過去がありました。
22歳のある日、自分のアパートでちょっとした発見をしたことから始まり、次から次へ少し不思議で
少しロマンティックでいておかしい事件が起こります。そんな中、彼女は青年ニノと出会うのです。
・感想/ 子供の頃のアメリの空想の世界は、ヌーベルバーグ時代の名作『 地下鉄のザジ 』を思い出す
ようなファンタジーな映像だった。ニノに出会ってから、いたずら好きで好奇心旺盛のアメリが、悩める
かよわい乙女の表情に変わっていくのが、切なくてくすぐったい。
色使い、小物使い、怪傑ゾロのパロディの取り入れ方、謎の男のエピソードなど、どれをとっても素敵な
作品です。
セントラル・ステーション
1998年 ブラジル映画 ヴァルテル・サレス監督作品
・簡単におはなしのこと
ブラジル、リオの中央駅で、元教師の中年女性ドーラは、読み書きの出来ない人々を相手に、手紙を読んだり
書いたりして、暮らしていた。ある日、父親を捜す少年ジョズエと巡り会う。始めは、心をひらけないドーラが
彼と旅を続ける中で、冷たくなっていた心に優しさの火を点し、不思議な友情が二人に芽生えて行く。
・感想/ カルチャーショック!! それが全てです。読み書きが出来ない人がいるというのは、国の事情で
有るとは知っていました。そしてさらにビックリした事がありました。カメラというのは全世界で普通に
普及したありふれたものだと思っていたのに、それがなかった。写真を思い出に刻むのは特別な祭りの
時だけ。しかもたった1枚ずつ、専用ののぞき窓を使ってネガその物を透かし見るという事実です。
だからこそ、二人にとって過ごしたわずかな時間が、どれほどかけがえのない大切な時間だったか、
痛いくらいわかり、胸に浸みました。