マルセルの夏


1990年  監督: ロマン・ポランスキー  主演 フィリップ・コー・ベール他


・簡単におはなしのこと
  1900年 産業革命の起きたこの年、人々は科学によって未来が躍進し素晴らしい時代が目覚めて行くことに 希望を寄せた。
そんな夢見る子供のひとり マルセル。父は小学校の教師をしている。母は、少女のような可憐な美しさを残したままの愛らしい女性。
やんちゃな弟と幼い妹と暮らす仲良し家族。ある日、ある夏のひとときを南仏プロバンスで過ごすことになる。
雄大な自然の中で、マルセルは、地元の少年リリと親友になったり、偉大だと思っていた父の意外な面を発見したりと少年時代の夏を
少し切なく、そしてユーモラスな数々のエピソードとともに過ごすのだった。


マルセルの城

1991年  監督: ロマン・ポランスキー  主演 フィリップ・コー・ベール他


・簡単におはなしのこと
  プロバンスの丘までの近道として、お城の中を通って行くことにしたマルセル達。少女のような、少し病弱な母の手を引き
ドキドキしながら、通り抜けていく。マルセルの初恋など幾つかの事件を織り交ぜながらまた、少年の夏が過ぎていく。
少年のころの大切な時間と大人になった彼が当時を振り返る回想のナレーションなど、前作より少し、切なく仕上がっている


 二つの作品で感じること



 原作は、フランスの有名作家 マルセル・パニョールの4部作小説。マルセルの夏は「父の大手柄」、
マルセルの城は 「母の城」をベースにしている。古き時代のフランスのある家族の出来事を
ストーリーにしているだけなのだが、小道具一つ一つが洒落てて可愛い。キャストの振り方もぴったりだと思った。
マルセルとリリの友情、そこにマルセルの初恋が絡んで、小さな嫉妬が芽生える所はとても可愛い。
気持ちをのんびりと優しくさせたいときには、是非、ゆっくりと見てみるといいと思う。


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